「ゲーム業界は転職が多い」という話があります。まだゲーム業界で働いたことがない学生の方にとっては「そんなに転職するなんて、よっぽどハードのなのかな?」と心配になる話ですし、転職経験のない方にとっては「本当にみんなそんなに転職しているのか?」と周囲の動きが気になる話になりますね。

そこで今回はゲーム業界の転職回数について解説していきたいと思います。

ゲーム業界の転職回数は平均2回越え

少し古い情報ではありますが、CEDECによる公的な調査によるとゲーム業界の転職回数は平均2回越えだということが分かります。詳しくは「ゲーム開発者の就業とキャリア形成2013」に記載されていますが、転職回数の項目(下画像)だけ抜き出すと

CEDECのゲーム業界転職回数の調査結果

ということが分かります。ちなみに、一般的な企業のサラリーマンは平均1.5~1.8回です。最近では入社1年目で3割が転職するので、転職回数はゲーム業界に近づく傾向にあります。

また、年代別に観てみると『20代:0.5回』『30代:1.9回』『40代:2.9回』とキャリアを積むごとに転職回数が増えていることが分かります。一般的な企業だと40代でも平均1回程度の転職回数ですので、ゲーム業界がいかに流動的かつ転職に寛容な業界かが分かります。

転職理由はハードだからだけではない

転職の理由で「残業が多くてきついから」といったマイナスなものをイメージしがちですが、実際には微妙に違います。CEDECの調査結果によると

【ゲーム業界の転職理由ランキング】

  • 1位.会社や事業の将来性に不安を感じたから(31.6%)
  • 2位.給与・報酬が少なかったから(27.5%)
  • 3位.会社の経営方針に納得できなかったから(26.5%)
  • 4位.会社で成長するために十分な能力開発の機会を得られなかったから(22.3%)
  • 5位.仕事で自分の能力・個性を活かせなかったから(19.2%)

と、組織に起因する転職理由の方が圧倒的に多くなっています。「残業が多くてきついから」は第7位(13.4%)。やはりゲームが好きでこの業界に飛び込む人が多いので、多少の苦労は気にならない人が多いようです。

転職理由の1位が「会社や事業の将来性に不安を感じたから」というのも特徴的ですね。もともとゲーム会社はヒット作1本で業績がガラッと変わってしまう特殊な世界ですから、逆にヒット作に悩まされて…ということが多くなります。

ゲーム業界は転職に寛容

平均転職回数の多いゲーム業界だからこそ、転職に寛容な会社が多いのもゲーム業界の魅力。一般的なサラリーマンだと転職回数の多さがマイナスになることもありますが、ゲーム業界で働いている限り気にする必要はありません。

数年前からスマホゲームが流行り出し、スマホゲームをメインに開発している企業も増え、より人材が流動的になりました。全く別の業界からスマホゲーム開発に転職する人も多く、現在もゲーム業界内の転職の主流となっています。

さらに、最近ではコンシューマーからスマホゲームに流れる人や逆にスマホゲームからコンシューマーに転職して活躍する人も出てきています。

若い人材は様々な企業間で取り合いになっていますので、転職に悩んでいる方は一度転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。